「ヒアルロン酸」は今では知らない人がいないほど、美容分野では

すっかり有名になりましたね。

「ヒアルロン酸」とはいったい何者でしょう？

Ｎ－アセチルグルコサミンとグルクロン酸という２種類の糖が結合した

非常に高分子の細胞外マトリックス（細胞の外に存在する超分子構造体）です。

生体内では、主に関節、硝子体、皮膚、脳などに分布しています。

つまり人間の身体の中にあるものなので、身体に入れても害はありません。

今回は美容に関するヒアルロン酸の効果についてお話ししましょう。

まずは、シワに対するヒアルロン酸注入。

昔はしわに対してはコラーゲン注入が主流でしたが、コラーゲンはタンパク質

なので、アレルギー反応のテストが必要でした。

ヒアルロン酸は糖質なのでアレルギーの可能性は極めて低く、テストの必要が

無いので、今ではすっかりヒアルロン酸注入が主流になりました。

シワへの注入で最も効果があるのがホウレイ線（鼻唇溝）への注入です。

深くてはっきりしたシワであるほど、効果が現れやすいです。

他には目尻のシワ（笑った時だけにできる表情ジワではありませんよ）、眉間のシワ、

額のシワに注入可能です。

次にシワへの注入以外での活用法をお話しします。

プチ隆鼻術などと呼ばれている鼻根部への注入です。

手術ではなく注射だけで簡単に鼻筋を通すことが可能なので、人気の施術です。

同じくアゴへの注入も可能です。

上の写真はアゴへのヒアルロン酸注入の施術前と施術後です。

もう一つ、ヒアルロン酸注入で人気の施術があります。

涙袋（目袋）形成です。

涙袋（目袋）とは眼輪筋の厚みによって目の下にできる膨らみの事を言います。

涙袋があると魅力的な目元になりますね。

石原さとみさん、板野友美さん等、皆さん魅力的な目元です。

この涙袋を、ヒアルロン酸注入で人工的に作ることが可能です。

上の写真はヒアルロン酸注入による涙袋形成の施術前と施術後です。

他にもヒアルロン酸注入で唇を厚くしたり、アヒル口を人工的に作ったり、

様々な美容的活用法があります。

一つだけ、ヒアルロン酸注入をお勧めできない部位があります。

目の下の部分です。

目の下は皮膚が非常に薄いので、注入後に凸凹になる可能性があります。

目の下の眼窩脂肪による膨らみを目立たなくさせるために、膨らみの下に

ヒアルロン酸を注入する病院があるようですが、目の下の気になる膨らみの

下にさらに膨らみが出来たりして・・・結果は良くないことが多いようです。

根本的な治療は脱脂術ですよ。

以上、今回はヒアルロン酸注入についてお話ししました。

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