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ボトックス治療の実際 2 (画像あり)
前回はボトックス注射の表情ジワへの効果についてお話ししましたが、
今回はその他の効果についてお話しします。
まず最初はエラに対するボトックスの効果です。
輪郭の悩みで比較的多いのがエラが張った輪郭です。
エラが張った輪郭ですと、正面から見て顔が大きく見えてしまいます。
エラの骨の部分に付いている「咬筋」という分厚い筋肉に直接ボトックスを注射すると、
咬筋の動きがセーブされ、エラが小さくなります。
筋肉は、動かなくなり使用しないでいると自然に痩せて薄くなる性質を利用した施術です。
咬筋は食物などを噛む働きがありますが、他の筋肉がその作用を代用するので、
日常生活上は全く不自由ありません。
上の写真はエラへのボトックス注射前と注射後です。
この方は元々エラの張りはそれほど大きくない方でしたが、それでも確実に細くなりました。
次はボトックスの多汗症改善効果についてお話しします。
これからの薄着の時期は、多汗症の人にとってはワキの汗染みが悩みの種だと思います。
色物のTシャツやブラウスは、汗染みが目立つので避けなければなりません。
汗が出る仕組みについてお話ししましょう。
神経から汗腺に向けて神経伝達物質(アセチルコリン)が放出されて、汗腺から汗が出ます。
ボトックスはこのアセチルコリンの放出を抑える作用があり、ボトックスを注射した周辺の
汗腺からは汗が出なくなり、多汗症が改善されます。
ただし、ボトックスの効果は約半年なので、薄着になる少し前の時期の治療がお勧めです。
次にボトックスのふくらはぎを細くする効果についてお話しします。
ふくらはぎは皮下脂肪が少ない部位で、太さの原因は筋肉であることが多いです。
エラの改善と同様、ふくらはぎの太さの原因である腓腹筋にボトックスを注射すると、
その筋肉は使われなくなり、次第に痩せて細くなります。
歩いたり、走ったりする際、他の筋肉が代用するので、日常生活は全く支障がありません。
効果が現れるまでに約1か月ほどかかります。
以上、ボトックスの様々な効果についてお話ししました。
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