お顔の弛み取りの手術で最も数多く行われているのはフェイスリフトの

手術ですが、他の部位、首や額のリフトアップの手術も行っております。

今回は額のリフトアップの手術についてお話しします。

額の部分は頬や首と異なり、皮下組織（脂肪や筋肉）が薄く、そのすぐ下が

骨なので、弛みが生じにくい部位です。

それでも加齢とともに弛みは必ず生じます。

この場合は前額リフトの手術が効果的です。

この手術は全て髪の毛の生え際の中で切開を行うので、傷が皮膚の

表面に現れません。

毛根部を傷つけないよう、特殊な切開を行うので、傷の部分が禿げることも

ありません。

切開部から眉上まで骨の上で剥離して、皮膚だけでなく筋膜も引き上げます。

額のシワが深くなり、眉の位置も下がってきた場合に適応になる手術です。

また、額は表情ジワが出来やすい部分です。

以前にもこのブログでお話ししましたが、上まぶたの弛みによって

上方への視野が狭くなってきた場合、無意識に眉を上げて目を見開こうとします。

いつも眉を上げているので、額にハッキリとしたシワが刻まれます。

あるいは上まぶたの弛みが無くても、眉を上げる癖がある方も額にシワが出来ます。

この場合は額の表情筋の動きをセーブする効果のあるボトックスの注射が

有効です。

上の写真は額上部にシワが出来る方で、その範囲にボトックスを注射しました。

左の写真は注射前で、右側の写真は注射後４日目のものです。

眉をいくら上に上げても、額の表情筋の動きがセーブされているので、シワが

出来なくなります。

以上のように、加齢による弛みで額のシワが深くなった場合は「前額リフト」の

手術が、表情で出来る額のシワにはボトックスの注射が有効です。

＊リフトアップの手術に関して詳しくはこちらから

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