鼻を高くしたい
鼻を高くする「隆鼻術」。「プロテーゼ」という人口の軟骨を入れる手術が主流ですが、
昔に比べるとずいぶん変わりました。
では、どのように変わったのでしょう。
大きく分けて、次の2点が変わったと思います。
1つ目は患者さん本人の希望が、ナチュラルな鼻を望む傾向に変わった事。
昔は西洋人のような高い鼻に対する憧れが強く、自然であることよりも
高い鼻にすることが優先的でした。
2つ目はプロテーゼそのものの材質が、より良いものに変わった事。
昔のプロテーゼは同じシリコン製でしたが、もっと硬いものでした。
上記の2点が変わったことで、隆鼻術の安全性は飛躍的に高くなりました。
つまり西洋人のように高い鼻にするには、プロテーゼも大きく高さの高いものになり、
しかもそのプロテーゼの材質が硬いため、皮膚に無理な負担がかかることになります。
結果として皮膚が薄くなったり、極端な場合は皮膚が破けてプロテーゼが
露出することもあったようです。
ただし、30年以上この世界で仕事をしている私でも、実際に診たのはほんの数例です。
プロテーゼの材質も軟らかく良質な現代では、無理な高さにしない限りは、
隆鼻術はほぼ100%安全な手術であると、言えるのではないでしょうか。
L型プロテーゼによる隆鼻術の術前と術後1カ月目です。
L型プロテーゼなので、横から見ると鼻先の変化がお分かりいただけると思います。
ごく控えめなL型プロテーゼです。
だから自然な仕上がりで、鼻先にも無理な負担がかかりません。
周りからも絶対ばれないし、自分で見るとしっかり変化しているし・・・
本人にとって満足度がかなり高い隆鼻術になりました。
L型プロテーゼというと、WEB上では危険なプロテーゼとして有名?ですね。
大昔ならまだしも、現代のプロテーゼの質と技術では、危険なことなどあり得ない、
と思うのですが、インターネットの力は凄いですね。
誰かが「危ない」と言うと、真実だろうが嘘だろうが瞬く間に広まってしまいます。
当院の隆鼻術の半分近くはL型プロテーゼです。
安全で、しかも鼻先まで綺麗になり易いから、当然ですね。
それでも「怖い」という方。もちろんI型のプロテーゼも行いますよ。