2015.12.09
Q&A1 Q:L型プロテーゼは鼻先が上を向いてしまうって本当ですか? (画像あり)
今回は隆鼻術についてのお話ですが、プロテーゼ(人工の軟骨)には
I型とL型があります。
L型プロテーゼに関しては、どうも世間ではマイナスなイメージがあるようです。
例えば 鼻先の皮膚が薄くなる
鼻先が上を向いてしまう
鼻先を上に押すことが出来ない・・・等々
本当にL型プロテーゼで鼻先が上を向いてしまうのでしょうか。
I型と違ってL型プロテーゼは、鼻先から鼻根部まで入りますので、
その方の鼻の長さにぴったり合わせなければなりません。
鼻の長さは一人一人異なります。
プロテーゼの長さがその方の鼻の長さよりも短いと、プロテーゼが上に
ずり上がってしまい、結果として鼻先が上を向くことになります。
プロテーゼの長さがその方の鼻の長さよりも長いと、鼻先に
下向きの無理な力が加わり、鼻先の皮膚が薄くなることがあります。
つまり、L型プロテーゼはその方の鼻の長さにぴったり合えば、
鼻先が上を向くことはないのです。
L型プロテーゼによる隆鼻術の術前と術後の写真です。
正面の写真でも鼻先が上を向いていない事がお分かり頂けますね。
次はもっと分かり易い側面の写真です。
側面の写真ですと、鼻の高さの変化や鼻先の角度もよりハッキリしますね。
鼻先も自然な感じで高くなっていて、もちろん上を向いてはいないはずです。
以前にもお話したことがありますが、インターネット時代の怖さで、
「Aは赤かもしれない」が、あっという間に「Aは赤である」として拡散してしまいます。
同様に「L型プロテーゼはその方の鼻の長さよりも短いと鼻先が上を向くことがある」が、
「L型プロテーゼは鼻先が上を向いてしまう」に固定化されて広まります。
私たちは正確な情報をきちんと患者さんに伝えなければなりません。
*隆鼻術に関して詳しくはこちらから