横浜で働く美容外科院長の美容整形ここだけの話

横浜で働く美容外科院長の美容整形ここだけの話

横浜美容クリニック院長 白井邦雄が、美容整形の症例のご紹介や解説、美容整形に関する話題、日々の出来事などをお届けするブログです。

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  • 20代の症例
2017.03.15

隆鼻術・L型プロテーゼ (画像あり)

今回は隆鼻術に使用するプロテーゼのお話しです。

私が美容外科に携わってから35年が経過していますが、

当時はL型プロテーゼが主流だったと思います。

隆鼻術といえば、普通にL型プロテーゼを入れていました。

当時は十仁病院という美容外科の老舗(知る人ぞ知る名門美容外科病院です)に

勤めていました。

術前に横顔のレントゲン写真を撮り、専門の技術者が患者さんの希望と

撮ったレントゲン写真を基にプロテーゼを作るのです。

シリコンのブロックからですよ。それはもう匠の技で、レントゲン写真に写る

鼻の骨格にピッタリ合ったプロテーゼでした。

もちろんL型プロテーゼがほとんどです。

鼻先に無理な負担がかからないよう、当時でも鼻先部分は控えめな高さでした。

一人一人の患者さんの鼻にピッタリ合った無理のない高さのプロテーゼなので、

何か問題があるはずがありません。

だから私にとって隆鼻術のプロテーゼと言えば、躊躇なくL型なのです。

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上の写真はL型プロテーゼによる隆鼻術の術前と術後です。

 

そのうちI 型プロテーゼ、L型プロテーゼという呼び方になり、

世の中にパソコンが普及して、インターネットの時代になると、

L型プロテーゼはいつの間にか完全に悪者になっていました。

びっくりです。

鼻先の皮膚が薄くなり、そのうち破けてプロテーゼが露出する、

鼻先が上を向いてしまう、鼻先が赤くなる・・・等の罪名を沢山付けられて

すっかり極悪人扱いの可哀想なL型プロテーゼ。

でも、もう30年以上も美容外科での診療を行っている私でさえ、

プロテーゼが鼻先の皮膚を突き破って露出した症例は、2例しか

出会ったことがありません。しかも2例とも日本ではなく、

他の外国で手術を受けた症例です。

消しゴムのような粗悪なプロテーゼが入っていました。

今では数多くの美容外科の中で、L型プロテーゼを取り扱う

医師は少ない、と聞きます。

L型の経験が無く、ネット上の噂もあり、怖くて取り扱えないのでしょうね。

インターネット上の情報操作で、いとも簡単に間違った情報を拡散

させることが出来る時代ならではの現象ですね。

他にも埋没法の瞼板法も極悪人指定されていますよね・・・

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上の写真もL型プロテーゼによる隆鼻術の術前と術後です。

L型なので、鼻先までしっかり鼻筋が通っていますね。

当院ではL型プロテーゼの手術の際、特殊なゴムと石膏を用いて

患者さんの顔の形を採り、その方の鼻の長さにピッタリ合うプロテーゼに

作り変えて使用しています。

L型プロテーゼは使用法さえ間違わなければ、決して悪人ではありません。

鼻先まできちんと鼻筋が通り、むしろ非常に綺麗なお鼻になりやすいと思います。

 

極悪人指定のL型プロテーゼ・・・・

本当はいいやつですよ!

隆鼻術に関して詳しくはこちらから

 

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