横浜で働く美容外科院長の美容整形ここだけの話

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横浜美容クリニック院長 白井邦雄が、美容整形の症例のご紹介や解説、美容整形に関する話題、日々の出来事などをお届けするブログです。

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2018.03.14

隆鼻術はプロテーゼが一番 (画像あり)

隆鼻術は鼻の皮下に材料を入れて鼻筋を高くする手術ですが、大きく分けて

プロテーゼという人工の軟骨を入れる手術と、自家組織(主に耳介軟骨)を

入れる手術とに分けられます。

皮下にヒアルロン酸を注入して鼻筋を通す方法がありますが、効果の持続期間が

限られているので、今回はプロテーゼと耳介軟骨に絞ってお話しします。

 

鼻筋を通して鼻を高くする場合は、絶対にプロテーゼによる隆鼻術がお勧めです。

(N)5前後

上の写真は20代女性のL型プロテーゼによる隆鼻術の術前と術後です。

鼻根部から鼻先までしっかり鼻筋が通っていますし、仕上がりも自然です。

 

プロテーゼの利点は、鼻の高さや形を自由自在に調整することが可能である事です。

そして、元の鼻に戻したい、と希望された場合、完全に抜去することが可能です。

もちろんこの事はI型プロテーゼも同じです。

(N)5前後(側)

上の写真は同じ方の斜め横から見た隆鼻術の術前と術後です。

この角度ですと、特に鼻根部(目と目の間)の鼻筋の変化がわかりやすいと思います。

もっと詳しい話、他の症例写真をご覧になりたい方はこちらから。

 

これに対して自家組織(軟骨など)は形が決まっているので、自由自在に鼻の高さや

形を調整することが出来ません。

軟骨の採取部位としては耳の軟骨が最も多いです。

耳介軟骨は厚さが1ミリ程度なので、鼻全体を高くする目的には使用できません。

最も多い使われかたとしては、I型プロテーゼの隆鼻術の際、鼻先だけは

耳介軟骨を入れる方法です。

耳耳介軟骨

軟骨移植

上図のように耳から軟骨を採取して、その軟骨をいくつかに切り分けて

団子状に一塊にして糸で縛ります。

この塊を鼻先に入れるのです。

自家組織なので、入れた後は皮下組織に癒着して完全に取り除くことは出来ません。

また、当然ながら耳と鼻の2か所の手術になるので、患者さんへの負担も

大きくなります。

 

I型プロテーゼ+耳介軟骨移植術よりも、私ならL型プロテーゼによる隆鼻術を

お勧めします。鼻の1か所の手術で済みますし、費用も断然割安になります。

何よりもリスクが少ないですし、仕上がりも自然で綺麗になりやすいです。

ネット上では「L型プロテーゼは危険」という根拠のない情報が拡散してしまって、

L型プロテーゼを扱える医師も少なくなりました。

残念なことです。

安全性はI型プロテーゼもL型プロテーゼも同じです。

軟骨を入れる手術よりも、むしろリスクは少ないです。

 

横浜美容クリニック