2018.03.21
将来授乳ができなくなる!?陥没乳頭の治療方法をご紹介
陥没乳頭とは、乳頭が乳輪の中に埋もれている状態のことを言います。
外気に触れたり、刺激を与えると簡単に出てくる軽度のものから
いくら引っ張っても出てこない重度のものまで程度は様々です。
原因は乳管の発達障害、とされています。
陥没乳頭は見た目の問題だけでなく、実質的な弊害があるので、
積極的な治療が勧められています。
重度の陥没乳頭は、乳頭が出ていないので授乳が出来ません。
早めの治療をお勧めします。
軽度の場合ですと、授乳には影響が無い場合が多いですが、普段
乳頭が埋もれたままですと、陥没している部分に垢や分泌物が溜まりやすく、
乳腺炎の原因にもなりやすいので、やはり治療をしておいた方が良いでしょう。
陥没乳頭の程度により、手術法も異なってきます。
重度の場合、乳頭を引っ張り込んでいる乳管を切離すれば簡単に乳頭は出てきますが、
将来授乳が出来なくなります。
病院によってはこの方法で行っているところもあるので、注意が必要です。
担当医の話を十分に聞かなければなりません。
上の写真は重度の陥没乳頭形成術の術前と1週間後の抜糸直後です。
傷跡は今後経過とともに目立たなくなります。
もちろん、当院の方法は乳管を温存する方法なので、将来の授乳にも影響ありません。
軽度な場合は、全く別の方法での手術になりますが、これも傷跡が目立たず、
もちろん授乳への影響もありません。