最近の婦人科施術事情
美容外科施術で意外に多いのが婦人科の施術です。
婦人科施術も昔と今とでは大きな違いがあるのでしょうか。
実は、内容は昔も今もほとんど変わっていないのが現状です。
一つだけ、自然消滅に近い施術があります。
「処女膜再生」です。理由は書くまでもありませんね。
婦人科施術で最も多いのが小陰唇縮小術です。これも昔も今も同じです。
見た目だけでなく、歩行時、自転車などにまたがった際の違和感、痛みなどが
実際にあるためだと思います。
上のイラストは小陰唇縮小術の術前と術後を示したものです。
小陰唇の余分な部分を切除して縫い寄せる手術です。
この縫い寄せる際の糸は、昔と今とでは大分変りました。
婦人科の施術では、自然に吸収される糸を使用することがほとんどです。
昔は「カットグット(クロミック)」という、動物の腸から作られる吸収糸を
使用して縫っていましたが、今はバイクリルやPDSなどの合成素材の吸収糸が
使用されています。
また、これらの吸収糸を使って、まず皮下縫合をしてから表面を縫う方法に進化しました。
この糸の違いや縫い方の違いは、直接傷跡の違いに関係しますので、縫合の発達は
大きいと思います。
婦人科の施術で、次に多いのは膣縮小術です。
出産後などで緩んでしまった膣を小さくする手術です。
膣後壁を縫縮して、さらに中にヒダの盛り上がりも同時に作る手術が一般的です。
また、手術以外の方法として、最近はヒアルロン酸を注入して膣壁に人工的な
隆起を作り、内腔を狭くする方法も行われています。
上のイラストは膣縮小効果があるヒアルロン酸注入部位を示したものです。
以上のように婦人科施術に関しては、特に新しい施術法が行われているわけではありませんが、
フイラー(ヒアルロン酸等の注入材料)や縫合糸等の発達が、昔と今との大きな違いだと思います。