今年の２月。　身も凍るような寒い朝のことです。
いつものようにトイレに入って・・・あれっ？　下痢とは違う感覚なので
便器の中を見てみると・・真っ赤！　　男性の私には衝撃的でした。

痔かもしれない、あるいはポリープ？あるいは癌？　
まずは検査を受けなければ。
すぐに大腸内視鏡検査を受けた結果、Ｓ状結腸から直腸にかけて大きな塊が
あることを告げられました。私自身も画面を見ていましたが。　大きい！
どう見てもポリープには見えません。　　　ショックです。
この時、ポリープもたくさん見つかったので、５～６個取り除きました。
癌ぽい塊のほかに、巨大なポリープもあり、これは後日入院して取ることに。
まさか自分の大腸が知らない間に、こんな状態になっていたとは。

後日、担当の医師から生検（内視鏡で組織の一部を採って、癌細胞があるか
どうかを顕微鏡で調べる方法）の結果、癌であることを告げられました。
　
　やっぱり・・・覚悟はしていましたが・・・大腸癌（がん）

大腸癌は、昔は欧米に多い癌でしたが、食生活の変化で日本でも増えています。
つまり、高カロリー、動物性の食肉、運動不足、飲酒、喫煙などの生活習慣が
大腸癌の発生にかなり影響します。
酒、たばこ・・・やります。　　脂っこい食事、肉・・・死ぬほど好きです。
これじゃぁ、大腸癌になるために生活していたようなものですね。
私と同じような生活習慣の方、気をつけたほうが良いですよ。

大腸癌が見つかってから約１ヵ月後、まずは巨大ポリープを１週間入院して
取り除きました。
さらに１ヵ月後の４月、いよいよ大腸癌の手術です。
これまでに何度か行った検査（ＣＴなど）では、他臓器への転移は無い、
との事。
まずは一安心ですが、癌の部位が直腸に近いため、術後の縫合不全を防ぐ
目的で、一時的に人工肛門を造らなければならない、と言われ、ドヨヨ～ン・・・

「低位前方切除術」という術式（医学部での外科の授業を思い出しました）で、
腹腔鏡下で手術を行う、との事。
最近は胆石手術などの他にも、婦人科手術、癌の摘出手術も腹腔鏡下で
行えるようになりました。
お腹にいくつかの穴を開けて、その中の一つの穴からカメラを入れ、カメラからの
映像を見ながら、他の穴から入れた器械を使って患部を手術する方法です。
従来の開腹手術に比べて、低侵襲で術後の痛みも軽いし、身体の回復も早く、
外科手術４００年余の歴史の中で最も大きな革新と言われています。
ただし、手術難度が高いので、熟練した技術が必要ですし、手術時間も
長くかかります。

ザックリ切られるよりはずっと良いですね。
さっきの「ドヨヨ～ン」がいくらか改善。
医学の進歩に、感謝感謝です。

４月に入り、手術の日が近づくにつれ、不安感で胸がいっぱいになります。

入院してから診療に復帰するまでの１ヶ月間、当然医師は私一人なので、
患者さんの予約や診療を、一時期お断りしなければなりません。
すでに予約を取っていらした患者さん、これから予約を入れる予定だった
患者さんには、本当にご迷惑をお掛けしました。
当院の職員たちも、予約変更やお断りの電話対応で大変だったと思います。
いやな顔一つせずに一生懸命対応してくれました。

また、私が留守の間の診療のカバーを快く引き受けてくださった、
中央クリニック・横浜院の小平先生、リッツ美容外科・横浜院の阿部先生、
ありがとうございました。

　闘病日誌２へ続く

横浜美容クリニック（美容外科）　
横浜美容クリニック（美容皮膚科）