横浜で働く美容外科院長の美容整形ここだけの話

横浜で働く美容外科院長の美容整形ここだけの話

横浜美容クリニック院長 白井邦雄が、美容整形の症例のご紹介や解説、美容整形に関する話題、日々の出来事などをお届けするブログです。

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  • その他・雑記
2010.09.29

大腸がん、闘病日誌4

入院してからちょうど3週間後、5月8日に退院になりました。
そうです。ゴールデンウィークは病院で過ごしたことになります。
ゴールデンウィークは美容外科の施術を受けられる患者さんが毎年
非常に多いので、今回ゴールデンウィークを利用しての施術の計画を
立てていらした多くの患者さんには、本当にご迷惑をお掛けしました。

退院、といっても全快で身軽になっての退院ではありません。
お腹の傷には廃膿用のチューブ(ドレーン)と袋が、
そして人工肛門のパウチ(袋)も・・・
どうしても背中を丸めてヨボヨボと歩くので、後姿は老人のよう。
(周りから言われました)
15Kgも痩せた事は、身体に対するダメージの大きさを物語っています。
しばらくは自宅療養で、診療に復帰するのはさらに2週間後です。

診療の復帰に向けて、また、6月に控えている2回目の手術に向けて
体力をつけるために、毎日ご近所の散歩を日課にしました。
幸い、食欲だけは全く落ちていないので、みるみる体重は増え、体力も
付いてきました。

ただ、このパウチ君だけはどうにも不自由で、ちょっと小走りも出来ないし、
うつ伏せになることも出来ません。そして歩く時の何とも言えない鈍い痛み・・・
1日に10回以上も袋の中身を廃棄しなければならないし、2~3日に1回
新しいパウチ君に貼り替えなければなりません。
私の場合は一時的ですが、永久の場合は当然障害者手帳の交付対象に
なるのも良く分かります。
慣れもあるのでしょうが、永久の場合は本当に大変だと思います。

体力も徐々に回復し、体重も増えてきました。
今回の入院、手術をきっかけに、タバコを止めたことは大きな収穫です。
お酒もほとんど飲みません。まるで仙人になった気分です。

退院してから2週間の間自宅療養し、ようやく診療に復帰しました。
しばらくぶりに会った職員や、いつも定期的にいらっしゃる患者さん、
ほぼ全員から「先生、痩せましたね~」という言葉が・・・
あらためて、癌という病気と闘うことの大変さを思い知らされ、同時に
「俺、よく頑張ったな!」という気分になります。

しばらくは、診療時間を制限して、徐々に身体を慣らしていき、
ようやく通常の診療が出来るようになったのも束の間、
今度は人工肛門を閉鎖して元に戻す手術が目前に迫ってきました。
前回の手術が入院期間も含めて結構大変だったので、何となく憂鬱です。
大変な手術を終えて、2ヶ月も経たずにまた手術ですから。
でも、人工肛門から開放されることを思うと、断然勇気が湧いてきます。

6月になり、下旬にいよいよ3回目の入院、そして大腸癌の2回目の手術です。
短い間でしたが、梅干君(人工肛門)、お世話になったパウチ君ともお別れ
です。  全く名残惜しくはありません。
今回は人工肛門閉鎖術で、お腹の外に顔を出していた小腸(人工肛門)を
お腹の中に戻し、人工肛門があったお腹の穴を閉じる手術なので、
1時間半程度で終了し、術後も前回の手術に比べると、多少は楽でした。
12日目に退院です。

これで元の身体に戻ったわけですが、機能はすぐに元通りにはなりません。
S状結腸が無くなって、下行結腸からすぐに直腸になっているため、
頻便になり、多い日は1日に15回以上もトイレに駆け込まなければなりません。
正常になるまでには、まだまだ日にちが必要で、当分の間はこの状態に
慣れなければなりません。
また元の健康な体を取り戻したのだから、この程度はどうってことありません。

退院後、1週間ほど自宅療養しながら体力を回復させ、いよいよ完全に
診療に復帰です。
久しぶりに会った職員たちから、お祝いの花束を手渡された時は、
涙がこみ上げてきました。
2月に下血があってから、全快して診療に復帰した7月まで半年も
かかりましたが、この間3回の入院と手術を受け、家族、職員、同業の先生方に
励まされ、そして患者さんからも暖かい励ましの言葉をいただきました。
本当に感謝いたします。
メール相談で、ブログを長い間更新していないのはどうして?という質問も
何件かありました。

今後は定期的に検査を受けながら、生活習慣にも気を配り、健康な体を
維持していくつもりです。

全快して診療に復帰してから、私は高濃度ビタミンCの点滴を定期的に
受けています。
もうご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、「高濃度ビタミンC点滴療法」
は、副作用の無い、最新のがん治療法として注目されています。
私自身は根治手術を受け、転移も認められなかったのですが、
再発防止の意味で、念には念を入れ行っています。
10月には「高濃度ビタミンC点滴療法によるがん治療」の国際シンポジウムに
出席します。
今年中には当院でも「高濃度ビタミンC点滴療法」を開始する予定です。

高濃度ビタミンCの点滴については、ブログで後ほど詳しくお話しましょう。

横浜美容クリニック(美容外科)
横浜美容クリニック(美容皮膚科)