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憧れのナナハン
それは1969年に登場しました。
その登場は、当時まだ子供だった私にとっても、日本中、いや世界中
にとっても衝撃的でした。
「ナナハン」という言葉が世の中に広まったのも、その頃からだと思います。
「ホンダCB750 FOUR 」・・私の子供の頃からの憧れのバイクです。
それを今、コツコツと組み立てています。
と言っても、もちろん本物ではなく1/4スケールの組み立てキットモデルです。
毎週、詳しい「CB750 FOUR 」の解説書つきの組み立てパーツが
発売になります。
80回で完結するらしいので、このバイクが完成するのは約1年半後になります。
毎回ほんのちょこっとずつ組み立てるので、待ちきれない思いです。
そこがいいのです。
モデルの全長は52センチですから、結構迫力があります。
完成すれば、ヘッドライトも点きますし(ロービーム、ハイビームの切り替え
も可能!)、左右のウィンカーも実車と同じスピードで点滅します。
ブレーキペダルを押すと(踏むと)ブレーキランプも点きます。
そして、小さなキーを入れてひねると、迫力あるエンジン音が・・・・
・・・あ~、たまらん!・・・
子供の頃の記憶がよみがえります。
ある日、近所のバイク屋さんにCB750 FOUR が飾られている、と友達が
教えてくれて、早速一緒に見に行きました。
それはブルーのCB750 FOUR で、光り輝き、とてつもなく大きく見えて
脚がガタガタ震えるほど感動したのを憶えています。
そして、その夜忘れる事の出来ない夢を見ました。
今日バイク屋さんで見たブルーのCB750 FOUR が目の前にありました。
私はそのバイクにまたがり、ハンドルを握り締め、走り出そうとしている
のでした。
そして・・?ペダルを漕いでいるのです。・・え~っ?自転車じゃないのに・・
あまりに不条理な出来事に、目を覚ましてしまいました。
バイクを運転した経験が無い子供の私には、夢の中でさえ叶える事が出来なかった
のです。
そんな悔しい思いが、なおさらこのバイクに対する憧れを強くしたのかも
しれません。
その後、自動車を運転する夢でも、同じ現象(アクセルを踏む代わりに、
ペダルを漕ぐ)を経験しています。
今や、当時とは比較にならないくらい高性能なバイクが手に入る時代です。
でも、私にとって、このCB750 FOUR は今でもバイクのスーパースターなのです。
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