今までにも何度かこのブログでお話ししていることですが、ミニリフトの手術は

決してフェイスリフトの安価版ではありません。

頬や首のタルミの大小によって、ミニリフトかフェイスリフトのどちらが適応かが

変わります。

時々６０代～７０代の方が「初めてなので簡単なミニリフトでお願いします」という

ご希望でいらっしゃいますが、年齢的には弛みが多いはずなので、この方に

ミニリフトを行うと、少ししか効果が現れなかった、という事になってしまいます。

つまりミニリフトは頬の弛みが軽度な３０代～４０代に適応になる手術です。

上の写真は４０代女性のミニリフトの術前と術後です。

マリオネットラインも深くなく、頬のタルミが軽度な場合は、このミニリフトが

効果的です。

この方にフェイスリフトを行うと、口が横に引きつった「フェイスリフト顔」に

なってしまい、仕上がりが不自然になります。

頬のタルミが多く、口元から下にかけてのマリオネットラインがハッキリ深くなったら、

頬だけでなく首のタルミも気になるようになったら、フェイスリフトの適応です。

上の写真は６０代女性のフェイスリフトの写真です。

マリオネットラインが目立たなくなり、四角いフェイスラインがスッキリしましたね。

逆にこの方にミニリフトを行うと、中途半端な効果になってしまい、タルミの

引き上がり方もほんの少しだけになります。

つまり、ミニリフトとフェイスリフトはどちらが効果があるか、ではなく、

タルミの程度の違いによってミニリフトが適応か、フェイスリフトが適応か、が

決まるのです。

その方の年齢、タルミの程度に合った手術を行うのが、自然で綺麗に

若返る重要なポイントです。

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