当院での刺青切除で最も多い部位が背中、次いで上腕、次が前腕です。

今回は様々な部位の刺青切除の症例をご紹介いたします。

最初の症例は上腕の刺青切除です。この方は１回の手術で終了です。

こんな感じで１回でスパッと取れると、刺青していた形跡さえ無くなってしまう
ので、気分いいですね。

次はもう少し下にさがって、前腕の刺青切除の症例です。

このくらいの幅になると、さすがに１回の手術で取りきることは出来ません。
２回に分割手術の予定です。

次も同じく前腕の刺青切除ですが、上の症例とは違い縦軸方向の切除例です。

男性の前腕なので伸展性が悪く、引き寄せるのにかなり苦労しました。
傷跡は十字になってしまいますが、2回目は横軸方向に切除する予定です。

次はさらに下がって手の甲の刺青切除です。

刺青そのものは大きくはないのですが、図柄と位置の関係で、２回の分割手術
になりました。
手、指は安静に保てないので、慎重に行わなければなりません。

次は腰の刺青切除の症例です。
この症例はひと塊の大きな刺青ではなく、３つの刺青が離れて存在する例ですが、
一つの傷跡にするためには、３つまとめて切除しなければなりません。

気分は巨大な刺青切除に臨むような、ちょっとしたプレッシャーが圧し掛かりましたが、
まだ１０代の若い方なので、完璧に無くしてあげよう、という気持ちの方が
はるかに強く、一生懸命頑張りました。

まずは何とか１回目の切除が終了。３回に分割切除予定です。

次は大腿部（内もも）の刺青切除の症例です。

内ももは皮下組織がとても軟らかいので、内出血が周りに広がり易いですが、
皮膚の伸展性は良い部位なので、２回の分割切除で終了予定です。

次の症例は足首の刺青切除です。

何回かお話していますが、膝下は他の部位と異なり皮膚の伸展性が悪く、
非常に苦労する部位です。
しかも両足首のくるぶし近く！その上この方はトラック競技のアスリート！
ほとんど皮下脂肪が無く、皮膚も伸びません。

右側の術前、術後（1週間後）です。何とか１回で取れました。

左側の1回目の術前、術後（１週間後）です。
案の定、非常に苦労しました。３回の分割切除予定です。

今まで数回にわたり刺青切除の症例をご紹介してまいりましたが、
他の症例もご紹介しなければならないので、ひとまずこの辺で終了します。
まだまだ、ご紹介しきれない沢山の刺青切除の症例がありますが、
また後ほど、折を見てご紹介いたします。

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