刺青に対する治療で、レーザー照射による治療があります。

このレーザー照射による効果は様々で、少しだけ薄くなる場合から、

ほとんど色素が無くなる場合まで、また、回数も数回から１０回以上まで、

実に様々です。

つい先日、他院で何回か刺青のレーザー治療を受けた方がいらっしゃいました。

胸の部分の刺青で、色素はほとんど無くなっていましたが、刺青の形は完全に

残っています。

小さなお子さんがいて、そのお子さんが成長したら「お母さんの胸の模様は何？」

という事になってしまいます。

したがって完全に取り除きたい、という希望でした。

刺青の治療を希望される方は、刺青が入っていた形跡さえ消し去りたいのです。

上の写真はレーザー治療後の刺青切除の術前と術後１週間目です。

傷跡はこの後経過とともに目立たなくなります。

傷跡は、他人が見ても、普通の外科手術の跡にしか見えません。

でも術前の刺青の跡が残ったままですと、いくら目立たなくなっていても、

一目で刺青が入っていたことがわかってしまいます。

上の写真も他院でレーザー治療を何回か受けて色素は薄くなりましたが、

刺青の形は残ったままなので、就職を間近にひかえて、慌てて当院に

駆け込まれた方の症例です。

就職までの期間の余裕が無かったので、無理をして一度で取り除きました。

術前の写真では、色素はかなり薄くなっていますが、一目で蝶の刺青が

入っていたことがわかります。

刺青に対するレーザー治療は、何回かかるかもわかりませんし、

どんなに効果があっても刺青の形跡は消すことが出来ません。

刺青が入っていた形跡さえ消すには、切除法が一番なのです。

横浜美容クリニック