院長によるフェイスリフトの症例解説

フルフェイスリフト＋頬、あご脂肪吸引＋上まぶたタルミ取り＋目の下弛み取りの症例（60代女性）

この方は全体的に皮下脂肪が多く、その分重みで下垂が大きい症例です。
上の写真は術前のものですが、加齢現象を表している部分が２か所あります。
一つ目は目の周りのタルミ、もう一つは頬からフェイスラインにかけてのタルミです。
そして、それぞれが同じ施術では改善しません。
では、検証していきましょう。

この方は決して太っているわけではありませんが、目元と頬、どちらも重たい印象を受けます。特に上まぶたと頬の下半分です。
フェイスリフトの手術だけでは目元のタルミは改善しません。

フェイスリフトは、弛んだ皮膚を斜め上方に引き上げます。
右のイラストに引き上げる方向を示しました。

これに対して目の上下のタルミは真下方向へのタルミなので、フェイスリフトの引き上げる方向とは一致しません。
したがってフェイスリフトとは別の上まぶたのタルミ取り、目の下のタルミ取りの独立した施術をフェイスリフトと併せて行う必要があります。

上の写真はこの方の目の上下のタルミ取りの術前と術後です。
上下ともに脂肪取りも行っています。
特に上まぶたの重たい印象が無くなり、スッキリした目元になりました。

次に頬のタルミです。
頬も特に下半分は脂肪があり重たい感じです。
頬の下半分の皮下脂肪が多いと、皮下の剥離範囲を広くしても、皮下脂肪が邪魔をして思ったように引き上がりません。
この場合は、フェイスリフトの手術と同時に頬の下半分、あご下の脂肪吸引を行うと、引き上がりやすくなり、また皮下剥離の役目も果たします。

上の写真はフェイスリフト＋頬、あごの脂肪吸引の術前と術後です。
重たい感じのフェイスラインがスッキリと細く改善しました。
また、首のダブつきもスッキリ改善しました。

上の写真はフェイスリフト＋頬、アゴの脂肪吸引と目の上下のタルミ取り＋脱脂の術前と術後です。
お顔全体の重たく弛んだ印象が改善して、スッキリと若返りました。

40代では目の周りのタルミがわずかでも、頬のタルミが多かったり、その逆も有り得ます。
ところが、60代以降になると、頬やフェイスライン、首のタルミと同じように目の周りにも同等のタルミがある方が多いです。
したがって、フェイスリフトで頬や首のタルミを取り除いたら、目の周りのタルミも同時に取り除いた方がバランス良く若返ることが出来るのです。

その他のフェイスリフトの症例解説

フルフェイスリフトの症例（70代女性）

この方は年齢の割にはタルミが少ない方です。
術前のお顔を診ても、目の周りのタルミも少ないですし全体的にシワも少ない方だと思います。
一つだけ加齢を感じさせる部分があります。
口角部からアゴにかけてのマリオネットラインです。
頬のお肉のタルミが進行して下垂してくると、マリオネットラインが出現し、徐々に深くなっていきます。

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フルフェイスリフト＋目の下脱脂術の症例（30代女性）

この方は年齢の割に頬のタルミが多い方です。
年齢の割に頬のタルミが多い場合、原因は二つあります。
一つ目は急激なダイエットや心労などで、急速に痩せてしまった場合。
二つ目は元々皮膚が薄くて柔らかいタイプ、つまり西洋人のような肌質の場合です。
この方は二つ目のタイプになります。

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